かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

白熱教室「弘法塾」

c65078de.jpg中部ESD拠点推進会議主催の第三回中部ESD白熱教室「弘法塾」に出席してきました。今日の講師はNPO地球の未来代表の駒宮博男さんです。テーマは『脱成長論』から考える地球の持続可能性という内容。冒頭、西洋と日本古来の自然観の違いが説明され、日本は本来<言い伝え><伝承>の暗黙知が基本になっていて、70年代以降、西洋の自然観に変化したため、日本の社会がおかしくなっているとのことでした。また、かつては第一次産業に約50%の人が働いていたが、今は逆転し、殆どが第3次産業に従事するいびつな構造になっており、この第一次、第二次産業を海外に依存せざるをえない構造こそ問題があるのかもしれないとのことでした。また、人口減少、少子高齢化に伴うマーケットの縮小に因る社会の変化とか、数値に因る検証も行われ納得です。さらにモラルについては、法やルールを定め過ぎるとモラルが下がってくる等興味深い提言でした。
面白かったのは、直接民主主義と間接民主主義の議論でした。直接民主主義は小規模コミュニティーでのみ成長が可能で、岐阜県大滝村等は議会を廃止し村民全員で物事を決めていく方式になっているとの事。また、間接民主主義は、本来リーダー抽出のシステムにも関わらず機能していないがために、役所が、住民参画という名のもと直接市民を巻き込んで総合計画、政策、施策を策定し、その理念を基に予算の裏付けをし事務事業を担うという仕組みを作り上げているという指摘でした。話を聞いて思い当たるフシが満載(笑) 確かに
丸のみ議会とも揶揄されている春日井の市会議員で、予算まで踏み込んで提案した話など聞いた事がありません。理念だけでは機能しないのも頷けます。
まあ、こんな話を駒宮さんと会場の老若男女が議論していきますが、駒宮さんの進行の仕方が、上手いせいか結構盛り上がり面白かったです。