かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

時代の流れでしょうか

朝9時半から再開発の理事会に出席。解散に向けての打ち合わせですが、80億からの事業ですから、当然ピッタリとはいきません。清算金も発生し、この処理についての話し合いです。しかし、人間の欲には限りがありません。公正な判断が必要になってきますが、年内にも解散総会を開催し、官報への公告や事務手続きもあり、今年度内にはすべての清算が終わるようです。
午後には、来月開催されるUR都市機構の社内研修の打ち合わせ。機構内の職員への研修だそうですが、市役所のH課長と二人で、勝川の再開発、まちづくりについて説明させてもらいます。

さて、夜は商店街の理事会に出席。10月弘法市の決算、11月弘法市の計画を承認しました。体制が代って理事のメンバーも変わっていますが、懸案事項も多く、また、費用面でも支出が多くなり運営も大変です。まちを維持運営するのは、当然ですがコスト(維持費)がかかります。このところ予算面で苦しい場面が続いていますが、理由の一つにまちづくりへのフリーライダーが増えた事があると思います。

経済学でいうフリーライド(ただ乗り)は、(1)必要なコストを負担せず利益だけを受ける人(2)不労所得者を意味しますが、商店街活動においては、ルール破りや、問題を起こす人がいても、頭から「いけない」とは言えず、みんながルールを守っているときに、ひとりルール破りをする者が出てくると、その人だけが得をしたり、優位になったりする事を指します。また、(2)は、自分ではどうしようもなかった土地を、再開発や商店街活性化の努力で、付加価値が上がることで、努力せずとも恩恵を受ける権利者がいるという事です。つまり商店街組織に加盟しなくても、また、まちづくりへの努力をしなくても「恩恵」を享受でき、結果として得をする、私はいつも「ただ乗り」と言っていますが、こういった現象が起きてきます。

フリーライダーが多くでると、自分だけがルールを守っていても無駄に思えてきて、ルールの抑止効果が低下し、まちづくりへの努力が薄まってきますので、共有しているルールを思い出してもらって自発的な解決(組合加盟の促進)を目指すか、またはみなが納得する形で、新たなルールを自分たちで作っていくことで対応するしかないような気がします。以前からBIDに着目していますが、これも時代の流れでしょうか・・