かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

全国まちづくり商店街サミット田辺大会

2d6e297c.JPG昨日から和歌山県田辺市で開催された全国まちづくり商店街サミットに出席してきました。今回、春日井からは4人で参加しましたが、のっけから集合時間に遅れるわ、新幹線に乗ったら席にいないわでバタバタのスタート(笑)でしたが、新大阪で紀勢本線”くろしお”に乗り換え約4時間、何とか紀伊田辺の駅に到着しました。
今回のサミットの目玉は、何といっても現在商店街関係で名だたるメンバーが講師として名前を連ねたこと。全振連の会長で先日設立された(株)全国商店街支援センターの社長に就任された烏山の桑島さん、同センター長の服部さん、品川区商連の綱島さん、早稲田の安井さん、青森の加藤さん、佐世保の竹本さん、大阪天神橋の土居さん、高松丸亀の古川さんなど本当に豪華な面々です。特に以前から丸亀商店街の取り組みには注目していたので古川さんの話には期待をしていました。

佐用町千種さて、冒頭の開会式では、今回の主役田辺市商連の谷峯会長からの歓迎の挨拶のあと、先日台風15号で被害にあった兵庫県佐用町から千種君がネットワークからの支援に対してお礼を述べました。まだまだ、復旧への道は遠いようですが、もともと元気印の彼ですから何とか一日も早く復旧してもらいたいものです。


サミット分科会その後、基調対談、分科会と続きましたが、お目当ての丸亀の古川さんは第2分科会に登場。短い時間でしたが、これからの商店街を示唆する素晴らしい内容でした。聞けばご自身は電気店の次男さんだそうですが、片手間ではまちづくりは出来ないと、先代の理事長に口説かれ、家業は長男さんに任せ、現在は商店街の理事長やまちづくり会社3社の取締役、また、香川大学の非常勤講師を務めるなど専業でこの役職に就かれているようです。所有と使用を分離し、商店街として利益が上がる仕組みを構築し、駐車場経営ですでに2億円の貯えを作られたそうです。しかし、片方では80億という借金も抱えており「単なる”やる気”ではなく”本気”かどうかが肝心」と言われていました。また、具体的な再生方法として「イベントで人を集めても売り上げが上がらない」と言われ、その理由として「生活者が必要なものが街にない」事を指摘し、生活者の目線でテナントミックスをすることが必要と言われていました。他にも街づくりに民意を反映させる仕組みとして、商店街をオープン化し、理事会にも地域の高齢者団体などに参加してもらっているようです。人口減、経済低迷期の商店街のあり方として、是非参考にしたいと思います。