かちがわ通信

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かっちぃ廃止へ

今朝の中日新聞に春日井の商店街バスかっちぃ「廃止」にという見出しで、昨日の公共交通会議の様子が載っていました。昨日の会議に取材に来ており「多分朝刊で取り上げるだろうな」と思っていたので朝一番に新聞を広げましたが、ニュアンスの違いがあったので、少し経緯も含めて書きたいと思います。

昨年12月より運行してきた春日井西部地区コミュニティバス「勝川・味美チョイ乗りバス」については、9月の事業見直し以後、地域懇談会等を開催するなど、事業継続を模索してきましたが、11月9日開催の代表者会において「財政的な理由から出来るだけ早い時期に事業を休止し、半年間の検討期間を持って再構築を図る」旨提案させていただき決議されました。http://blog.livedoor.jp/mizutoku/archives/51736620.html
その後、この事業が春日井市地域公共交通会議(以下公共交通会議)の協議を経て、道路運行法4条(路線運行)が認可されたことから、休止についても同様に公共交通会議の協議を経る必要があり、春日井市に会議の開催を依頼をし昨日開催されました。この会議で、冒頭、現状及び休止に至った理由、休止期間を置く理由等の説明をしましたが、委員から、1、財政的な理由の根拠の提示がない 2、利用者の代替交通について 3、休止にする理由(根拠)等について意見や質問があり、1、については口頭でしたが、収入、支出の内訳を示し年間300~400万円程度の資金不足が生じる旨 2、については、はーとふるライナーの西部線、あおい交通の名古屋空港、勝川駅連絡線でほぼ補完できると思われると返答しましたが、3、の休止期間をおく理由で、当初、目的とした「勝川・味美地区において、公共交通の空白地帯を埋め、高齢者を始め地域住民が安心して移動できる手段を確保し、さらに商店街の活性化に寄与し活力ある住みやすい街をつくる」という点で、運行時間帯など、十分とは言えない状況が続いているため、事業の必要性は引き続きあると考えていたので、「半年間の検証および検討期間を設け、地域住民の声を反映した運行を再開する努力をしていきたい。しかし、半年間の検討の末、事業の維持が困難であると認められた時は廃止をする」と提案していたのですが、理由は分かりませんが各委員のご理解が得られませんでした。
そこで、委員長の提案で休憩時間を挟み、別室で協議した結果「一旦廃止をし再開する場合は再度事業構築をした後、新たな事業として提案する」という案に変更し再提案した結果、賛成多数で決議をいただき、さらに委員長より、「代替交通の案内を含めて周知を徹底すること」と「新たな枠組みで進む場合は今回の経験を活かして慎重に行って欲しい」との2項目の追加条件が加えられました。

従って、新聞にあるように、我々が出した案が否決されて「休止しても改善策が見えないので、地域公共交通会議が廃止を決めた」という訳ではなく「廃止の提案を承認した」というのが正しい表現です。主体が違うと事実関係も変わってきますが「事業を再構築するので半年間の猶予を」といった提案が認められなかったという事は「会議が廃止の決定をした」ととらえられても仕方がないのかもしれませんが・・多分これからの展開に一層困難が生じてくるような気がします。
今後は、速やかに事業の廃止に向けて手続きをすすめていきますが、本会議の決議結果を中部運輸支局に提出後30日間の猶予をもって、廃止できることとなっている関係上、一月の初旬から中旬の間で運行を中止することになります。
新聞でどう報道されようが、廃止に至った事には違いありませんので、この様な状況に陥ったことに対し真摯に反省し、支えていただいた皆様にお詫びを申し上げなければなりません。今後はこの一年間の検証をしつつ、商店街を中心とした春日井のまちづくりに努力をしていきたいと考えています。