かちがわ通信

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雨過天晴

京都・嵯峨野に工房を構える染織家志村ふくみさん。人間国宝だそうです。今年88歳になる志村さんの仕事ぶりが、先日NHKEテレのプロフェッショナル・仕事の流儀で紹介されていました。「植物の命をいただいて色にする」と話し化学染料は一切使わない仕事ぶりは将にプロフェッショナル。感銘しました。

その志村さんが番組の最後に「雨過天晴の藍色が目標」と言われていたのが気になり、どんな色なのか調べてみました。番組では藍(タデ科の植物)から色素を取り出す最後の最後、植物がダメになる直前に出る透明感のある藍色のことと言っていましたが、多分私のような凡人には理解できない色なんだろうと思います。しかし、ネットで調べていると、どうも「雨過天晴」は「うっとうしい雨が止んで青空が広がる。悪い状況が好転するたとえ」という意味で、一点の曇もない鮮やかな青緑釉は「雨後天晴」という言葉で表現すると書いてありました。勿論、この二つの言葉は同義語とありましたので「雨後天晴」にも悪い状況が好転するという意味もあるんでしょうね。
元々この藍色は日本の伝統的な色として好まれてきました。私も大変好きな色です。また、悪い状況が好転するという意味にも心を惹かれています。梅雨の晴れ間、雨が上がり透き通るような空の色とも言えなくはありません。