かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

毎年「今年こそ」と念じつつ、あっと言う間の一年に後悔する年が続いていますが、今年は「大変だろな~」という不安が付きまとうスタートになりました。
リーマンショックから始まり、トヨタショック、派遣切り等の雇用調整など、年末に向けて一気に不況感が強まりましたが、考えてみれば、一昨年の姉歯耐震構造偽装事件で、建築業界が冷え込んだ辺りから予兆は感じられていました。

さて、我々が大学で教えられた19世紀の経済学は、全ての国の通貨は「金」との兌換で価値が決まっていました(金本位制)。従って世界経済の器は、金の絶対量を超える事はなく均衡が保たれていましたが、それが、19世紀の後半は、金を大量保有する米国のドルが基軸通貨(間接的な金本位制)となり、昭和46年のニクソンショックで米国は金とドルの兌換を停止し、変動相場制に移行し、米国はドル紙幣を印刷すれば無制限に膨らんでいくという自由な裁量権を持つことになります。
以後、ご存知のようにモルガン、リーマンなどの債権を主に扱う金融機関が、大量の債権を作ってはばら撒き、サブプライム等の問題に行きついたのが実態ですが、これらを含めて138兆円といわれる金融資産が吹っ飛んだと言われる今回の事態は、言ってみれば将に「バブル」の終焉。紙切れを売買するんですから、いつかは破たんするのは見えています。中東ドバイの様子を年末テレビで見ましたが、廃墟と化しつつある高層ビル群はまさにバベルの塔の様相を示しています。
世界経済の混乱に無縁であるはずがない日本も、影響は必至と言われていますが、雇用を捨てても、株主保護(内部留保、株価維持)をする大企業の様子も、あまりにも短期的な考えと、批判も出始めています。もっと長期的な視野に立てば、日本の技術力や、本来の勤勉さを忘れさえしなければ、実体経済そのものは元気なだけに活路が見えて来るような気がしています。IT産業が、牽引してきたここ数年の情報産業を中心とした経済も、変化の時期に来ているんでしょうね。アルマックの神田さんは「知識産業」の幕開けと言われています。

どちらにしても、実体経済の根本は「需要と供給」の大原則があり、この交換経済が調和することで、社会道徳が成立することこそ重要ではと思われています。
費用からみても、正しい等価で行われ、その結果として、生産消費の調和、需要供給の適合が正しき均衡に通じるならば、人間が互いに感謝をもって生活することの基礎となると三橋先生もブログに書いておられます。いまこそ、失われた倫理観を取り戻すチャンスとみれば「不況もまた良し」ではないでしょうか・・

さあ、今から38年続く、高校時代の友人との会食に行ってきます。どんな話が出るのか。