かちがわ通信

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商業問題懇談会

商店街連合会、商工会議所、行政の商業担当が集まり、ほぼ毎月意見や情報交換する商業問題懇談会を本日午後から開催。今日の議題は”サボテン商品券””如意申町に出来るカーマ・フィールの出店計画”等です。

サボテン商品券は発売から約2か月経過しましたが、現在の回収率は約50%。金額にすると約2億1千万円ですが、回収はされても換金されていない券もあるようなので、推測ですが60%程の回収になるようです。地区別ではナフコを抱える六軒屋の某銀行が一番多く、続いて勝川地区(サティ)、春日井地区(清水屋)、高蔵寺地区(アピタ)と大型店を抱える支店が続きます。総回収枚数に占める商店街の状況は約20%、大型店(清水屋、サティ、アピタ)の合計が24,6%、その他はナフコ等のスーパーや大型電気店(ヤマダヤ)で多く使われているという途中経過報告でした。話を聞くと、小さな店舗では、折角回収した商品を換金せずに、他の店で使っているところもあるらしく、データには出てこない部分もあるようですが、マクロで考えれば、間違いなく消費を喚起していますので、ここをどのような表現で纏めるか頭の痛い部分です。しかし、弊店でも間違いなく言える事は「商品券を使われるお客さまは例外なくニコニコ顔」。今まで買えなかった人の苦情がクローズアップされていますが、買われた人の感想を集める事も必要です。次にどうつなげるのかという話も出ていました。

もう一つのカーマフィールの出店は、如意申町の日本ハイパック跡地に、来年の6月開店予定で(カーマ8,319㎡、フィール2,969㎡)計画され今週の月曜日に概要書が提出された問題です。この場所は、当初、トヨタホームが建売住宅を建設し販売すると聞いていましたが、いつの間にか、西側の一部に食品スーパーの”フィール”の出店が決まり、東側に市道を作り進入路をという話でした。そこへ5月になって残りの東側にカーマが出店するという話が舞い込んできました。大店立地法では、3千㎡以上の新設には事前手続きが必要で、出店概要書の提出、公開、地域説明会の開催などが義務付けられています。フィールに関しては3千㎡以下になるので、本来は必要ないのかもしれませんが、カーマの出店が決まった事で、今回の届け出になったようです。しかし、1万㎡を超す店舗については、準工業地帯への立地抑制という県のガイドラインがあるため、各々別に立地法の届け出がされ、いわば抜け道になってしまいました。市の担当者に聞くと、建設部や道路課では、個別案件として処理されているため、経済部では望ましくないという見解でも条例上通ってしまったという返答です。行政内部の横の連携のなさには困ったもんですが、かつての商調協の時代とは違って、出店そのものに反対する術はありません。少なくとも立地法上での、地域貢献策などのチェックはこれからも出来ますので、この部分での意見は商連として言っていこうと思っています。特にフィールは商工会議所の会員にも、商連の賛助会員にもならず、地域づくりへの貢献として、自治会(町内会等)への加入と書いているなど、まったくふざけた内容になっています。
確かに身近に食品スーパーが出来れば周辺の住民にとっては便利にはなるんでしょうが、それと引き換えに交通問題等、居住環境は一変します。何でもアリではまちづくりも何も出来なくなってしまいます。行政のまちづくりへの考え方が、一層問われて来るような気がします。