かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

生かすも殺すも

夕方から降り出した雨が一層冷たさを感じさせます。我が家も数日前から暖房を入れ始めましたが、いよいよ本格的に冬支度をする時期になりました。と同時に忘年会も始まりましたが、今年は不況の影響で会社関係の出足が悪く、2、3週目の土日は埋まりましたが、平日はまだまだ空きがあります。一番の繁忙期だけに気になるところなんですが・・・
さて、最近良く話題になるニュースに予算の概算要求の無駄を洗い出す「事業仕分け」があります。私も時々目にしますが、必殺仕置き人をイメージさせる仕分け人が、短時間で「廃止」「縮小」など結論を出していく様は、一見痛快でもありますが、公開を意識しているせいか、将に一刀両断。パフォーマンスが先行し本当にこんなことで予算が決まって行って良いのだろうかと思う場面も中にはあります。報道の仕方にも問題があるかもしれませんが、事業の仕組み自体は、いままで目の届かないところで決まっていた事が可視化できるメリットがありますので、最終的に本当に見直しが図られるのかどうか最終結論がでるまで目が離せません。

さて、先週の金曜日に、政府から”日本経済がデフレ局面”にある事が発表され、やっと需要喚起の対策に着手するとの報道がありました。一部では回復の兆しが見えてきたとも聞かれますが、巷では来年早々に二番底があるとの見方もささやかれており、特に我々中小零細企業には年明けがどうなるのか心配の種は尽きません。不況を脱するには個人消費の伸びが鍵になるのは言うまでもありませんが、個人消費を促すには将にマインドが大切です。これだけ将来への不安が顕著になってくるとお金を使おうという気にもなりませんし、ここら辺りが政治の役目なんですが、民主党政権は選挙で公約したマニュフェストの実現に躍起になり、どうもそこまで気が回らないようです。
唯一国民新党から入閣した亀井さんが「中小企業金融円滑化法案」を衆議院強行採決し景気に目を向けている事ぐらいでしょうか。この法案は一時モラトリアム法案とも言われ3年間の返済猶予を目指した部分は影をひそめましたが、金融機関に対し返済期限の延長など貸し付け条件の変更に応じる努力をするよう要請し、信用保証制度を活用し実質的に政府保証を付けることで、金利を含めた返済猶予もできる仕組みも用意されているようです。
この亀井さんと言う大臣、鳩山首相も含めた全閣僚が小沢さんの顔色を窺いながら仕事を進めているのに対し、唯一気骨の点で「格」の違いを見せつけています。どちらにしても、国民を生かすも殺すも政治の役割は大きいと言わざるを得ませんので、ただ削るだけではない実のある政策の実現が望まれます。