かちがわ通信

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行旅死亡人

明日から旧盆。正式には、盂蘭盆会(うらぼんえ)と言うそうですが、先祖の霊が家に帰って、再び天に帰って行くと言う日本古来の信仰と仏教行事の一つであることは言うまでもありません。今朝、お墓に行きお参りをしてきましたが、沢山の人で賑わっていました。仏教行事というより夏の風物詩と言えない事もありません。

さて、先日来、行方の分からなくなっている100歳以上の高齢者のニュースが新聞・テレビで報じられています。中には既に亡くなられている方も多いようで、家族からも社会からも忘れられ、ただ役所の書類上だけに存在していたという、何とも遣り切れない思いがしますが、その中でも「行旅死亡人」(飢え、寒さ、病気、もしくは自殺や他殺と推定される原因で、本人の氏名または本籍地住所などが判明せず、かつ遺体の引き取り手が存在しない死者を指すもので、行き倒れている人の身分を表す法律上の呼称)ではとの話も指摘されています。

毎年、全国で発見される死体は16万体だそうです。その内、身元が判明しご遺体と呼ばれるのは13万体で、残りの3万体は”行旅死亡人”とされ、一部は死体解剖などを経て無縁仏となるようです。その存在も確認されずにいる人が、年間3万人もいる事は驚きですが、中には、事件に巻き込まれたケースや、本人の意思で世間との関係を絶った場合など、また、中には遺跡から見つかった人骨も入るとの事で様々な理由があるようですが、この人たちの”霊”が帰る家も無く彷徨っていると考えると、お盆という行事も違う見方が出て来ます。
我家は家族6人、お陰さまで、何とか健康で過ごさせてもらっている事と、少なくてもこの様な人がいない事に、改めてご先祖様に感謝です。