かちがわ通信

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市民委員会が終了しました

今年の4月から始まった春日井市総合計画推進市民委員会。ほぼ毎週のように、恐らく10数回の委員会や部会が開催されましたが、やっと昨日事業提案書が纏まり、市長への報告を兼ねた委員会を済ませる事が出来ました。

この委員会、昨年度の未来会議からの流れで委嘱を受けましたが、恐らく私が知る限りでは珍しく、市民の声を聞いてくれた会議だったと言う実感があります。もちろん、春日井まつりの関係では、市民が中心になって企画、運営する流れになってきてはいますが、少なくとも企画調整部の政策推進課という市の中枢を担う部署ですから、少し意味合いが違うのかもしれません。昨日の委員会でも担当部課はもちろん、その他の部課長さんも傍聴に来られ、もちろん公開会議ですから一般の市民を含めて20数名の傍聴者があり関心の高さも実感しました。来年の3月、改めて委員会を開催し今回事業提案した内容が市の施策に反映されたかどうか検証するそうです。

私はいつも思うのですが、市が市民の声を100%反映する事は不可能です。例えば「税金が高い」と思っている市民は大半でしょうが、それではと税金を無くする事は出来ませんし、公共の大義を前提にすれば、医療や福祉、教育などの分野に公正に再配分される仕組みは非常に大切です。しかし、この公正にという部分は、行政の論理と民間の論理とは違いが出てきますので、昨日このブログで書いた勝川整備室の例ではありませんが、この辺りを使い分けする人間が行政側にいると上手くいくのではと思っています。

さらに、行政は、市民に対して、明確なビジョンを示すと言う役割を担っています。今年3月に発表された都市計画マスタープランには、将来の都市像や都市構造も示されていますが、今回検証した商店街への施策同様、夢物語で在って良いはずがありません。それにはきちんとした予算の裏付けと優先順位が大切です。もちろんこの検証もされて行くとは思いますが、今回の様な、春日井版事業仕訳とも言える市民会議の手法は、こういった優先順位をつける場合や予算配分を決める場合にも、非常に有効な方法だと感じました。

終了後には、関わった委員さんとのお疲れさん会に出席しましたが、この委員会の反省も含めて沢山の意見も出ていました。個人的には、作業量が多く大変でしたが、是非、来年も続けて行かれると良いと思います。ただし、私個人は外して頂く事が前提ですが(笑)