トヨタショック

昨日、トヨタ自動車の来年3月期の業績見通しを大幅に下方修正した「トヨタショック」は、世界の金融市場に、実態経済悪化への不安を撒き散らしているようです。とはいえ、修正した利益予想が一兆円減（７２％減）・・・世界のトヨタとはいえ、その金額の大きさにはびっくりですが、今日になって報道されている米国のＧＭがクライスラーの合併交渉を中断したニュースでは、債務返済や給料支払いに充てる手元資金の枯渇が理由と書かれていますが、利益予想を下方修正したとはいえ、トヨタの健全度が際立っています。

さて、政府が追加経済対策に織り込んでいる定額給付金について、一人当たり１万２千円、１８歳以下と６５歳以上は８千円を加算で大筋合意したようです。試算では子ども2人の家族で６万４千円になるそうですが、現金かクーポン券になるのかはまだ決まっていません。総額二兆円、野党からは選挙対策の「ばら撒き」と揶揄されていますが、さて効果のほどはどうなんでしょうか。以前の地域振興券では、金券ショップに持ち込まれたケースが多かったようですが、自分も何に使ったのか記憶がありません。まあ、やらないよりやった方が良いかもしれませんが、効果は一時的だと思っていまので、もっと抜本的な対策が必要です。

先日の全国まちづくり商店街サミットで、自民党「あきんど議連」の安井、近江屋両議員から話があった、年末の緊急資金繰り対策「原材料価格高騰対応等緊急保証」制度が中小企業庁のＨＰにアップされていました。安井さんは東京都食肉組合のナンバー３。この秋に、飲食店からの支払いが滞り始めたとの報告から、この緊急保証制度を提案したそうです。まさに現場に精通しているからこその情報ですが、この生身感が大切です。