かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

ほどほどの充実

98e79ea9.JPG22日の朝日新聞夕刊の記事が手に入りました。事業の背景など、少し突っ込んだ記事になっています。明日は毎日新聞から取材の連絡が入っています。
商店街が運営するバス事業は、全国でも極めて珍しく、私の知るところでも愛媛の丸亀商店街が、駅と商店街の間で取り組んでいる位でしょうか、裏を返せばそれだけ収支の面でも難しい事業だと言えます。さらに、法的な問題で、規制緩和と言うものの、簡単に手を出せる事業ではない事、また、既存の事業者との調整が難しく、ここの部分で大半は断念するようです。京都のMKタクシーも一時は良く報道されていましたが、この業界は、今回のあおい交通さんのように、過去の慣習を破り、業界の軋轢を突破する根性のある業者と組まないと難しいのかもしれません。

さて、100年に一度と言われている今回の不況は、考えてみれば人口が減少し、社会が凝縮していく過程で、必ず通らなければならない道なのかもしれません。かつての膨張・拡大が前提の右肩上がりの時代に、いつかはこういう時代が来る事を考えておくべきだったかもしれませんが、自戒の念をこめ、便利さを享受し、贅沢に慣れ、勤勉さを失い、3K労働を嫌ってきたツケが回ってきたと言うべきでしょうね。社会秩序の崩壊とともに、本当に大変な時代になってきました。しかし、戦後の食べるものが無い時代を考えれば、まだまだ裕福と言えるのかもしれません。新聞を読むホームレスを見て、外国記者が「新聞を読めるだけの知性がありながら、何故、働かないのか」と言ったそうですが、日本の現状を表しているようです。また、今日の新聞には大手製造業16社の内部留保の件が報道されています。この6年半で倍増、計33兆円だそうです。大規模な人員削減の最中に、株主対策かどうか知りませんが、どうも「腑」に落ちませんね。今回も、マスコミの過剰報道に踊らされているのかもしれませんが、「ほどほど」のところでの充実という流れは、間違いありません。