かちがわ通信

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自民党の総裁選?

連休4日目の火曜日は、何となく連休疲れを感じる一日でした。敬老の日と、秋分の日に挟まれた国民の休日なるものが、如何にも所在無げで、「そんなに休日を作ってどうするの」とさえ考えてしまいます。
さて、18日に公示された自民党の総裁選ですが、あの惨敗の後だけに、こちらも同様に所在無げに進められています。新聞には「総選挙でお金を使いすぎたため、こちらは質素に行われている」とも書かれていますが、小選挙区で全敗の県も沢山ある状態では、盛り上がりようがありません。また、未だに総選挙の総括さえ行われず、ここに至っても古老議員が裏で糸を引き、醜態をさらしている姿を見ると嫌になります。本来なら、麻生前首相が、真摯に選挙の総括をし、同時に自身の反省も含めて政権をたらい回しした自民党の在り方について謝罪をした後、来年の参議院選に向けての体制が自然に出来てくる(一本化される)のが良いと思いますが、たった数週間でかつて戦後政治をリードしてきた自民党の面影も薄れてしまいました。これでは再生の道は本当に遠いと言わざるを得ません。選挙直後は、民主党の勝ちすぎに「参院選での揺り戻しがある」とも思いましたが、受け皿となる自民党がこの様では難しいかもしれませんね。最終的にこの国の二大政党は、肥大化した民主党が左右に分裂し、社民党を取りこむ左派と、解党した自民党の一部を取りこんだ右派が形成するのかもしれません。がらがらポンです。

しかし、政治家はそれでも良いのかもしれませんが、国民はたまったものではありません。その典型は、公共事業の見直しで中止が宣言された群馬県の八ツ場ダム。これは地元にとってみれば、「国」という”会社の社長が変わったら、以前の約束事はなし”と言われたようなものですから「話にならない」と怒るのは当たり前です。
さらには製造現場への労働者派遣の原則禁止、高速道路の無料化等々、マニュフェストに記載した公約だからというのが理由ですが、民主党へ投票した人が選択したのは、個別具体的な政策すべてを支持したのではなく「まずは政権交代」の一点だったような気がしています。もちろん無駄を省くのは必要ですが、ともすると雇用を優先するあまり競争力を失う工業界を筆頭に、本当に日本を選択して良いのか不安が広がり、結果として海外への工場流出に拍車がかかるかもしれません。財源問題など、民主党の政策には多くの不安が付きまとっていますが、これらが払しょくされ、安心して暮らせる世の中になるのはいつになるんでしょうね。いつも言いますが「今が大変」なんです。