かちがわ通信

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参議院選と選挙雑感

参院選が始まりました。個人的には誰(どこ)に投票するかは決めていたので、いつ期日前投票に行くかだけですが、選挙を経験した身としては参院選はエリアが広いので候補者は本当に大変だと思います。実際、街中で選挙カーに遭遇するのも「まれ」で、立会演説会の情報をつかんでピンポイトで行かないと候補者の顔を見ることも何を考えているかも分かりません。街中のポスター掲示板を見ても「これッ誰?」候補が顔を並べていますが、最近は、ネット(YOUTUBU他)で選挙活動される候補者も多いので気になった人は検索してみるようにしています。マスコミでは投票率の低さが話題になりますが、投票率は政治への関心度。関心度を上げるという意味では、顔なじみのタレント候補は身近に感じさせるという役割もあるんでしょうね。個人的には東京地方区の五体不満足乙武候補と生稲晃子候補、乙武さんは早稲田繋がり、生稲さんはサボテンのアイスを最初に取材してくれたタレント(元おニャン子クラブ)さんで、とにかく感じが良かったことを覚えていますので注目しています。いずれにしても、参議院の存在について意見もありますが、私はじっくり6年間取り組める部分は良いと思います。ただ、マスコミへの露出が少ない人は何をやられているのか全く分からない。今回も現職で名前も顔も見たことのない人も沢山います。比例代表制の弊害かもしれませんが、全体的に議員本人の実力というより多数決要員なんでしょうか。選挙制度もまだまだ過渡期なんでしょう。

さて、以前も書きましたが首長選挙と議員選挙は「選ぶ」という行動は同じでも「選んだ後」が随分違うなと感じます。我が国は明治維新以後、脈々と行政の仕組みが築き上げられ、特に第2次大戦以降は、徐々に「政治」より「行政」の力が肥大化していると感じます。特に地方においては2元代表制とは言え、よほど議員の力量が無いと対峙出来ません。そういう意味では公務員試験があるように、立候補する際にも、公約の羅列では実現できなくても問われることはありませんから、記述式でも良いので試験的なものがあると良いかもしれません。また、これは秘策かもしれませんが、被選挙権に年齢の上限を決めるのも良いかも。先日の市長選の最中に、ある方が「選挙はベストではなく、手を挙げた中からベターを選ぶこと」と言われていましたが「政策より義理人情」「選挙では笑うな!泣け!」の世界ですから、どうも今の仕組みには限界を感じます。「政治は国民を映す鏡」といったサミュエル・スマイルズ風に言えば、双方を映し出す鏡という意味では少々曇っているのかもしれません。また、以前、東大で社会学を専攻され岐阜のNPOの代表をされていたKさんが「コミュニティの単位は一万人が理想」と言われていました。「人が顔と名前を記憶できるのは一万人が限界」だからだそうです。春日井市の人口は31万弱ですので、このコミュニティの代表を市会議員とすると、例えば市内の小学校が38校ありますのでそのPTA会長、もしくは中学校が16校あるので同じくPTA会長プラス1名を校区から出せば、この鏡の曇りが少しはなくなるような気がします。もちろん現行の法律では無理なのですが、どんな団体や組織の役員を決める時にも昔から言うじゃないですか「やりたい奴にはやらせるな」と。。もちろん「志」を持って国や地方を変えたい、支えたいという人が殆どだと思います。そういう人は4年間の行動に確実に表れますので、我々有権者も選挙の時だけでなく普段の立ち居振る舞いに関心を持つことが大切です。春日井市議会もやっとですが議会の中継をオンデマンドで視聴することが出来るようになりました。なかなか議会に足を運ぶことは難しくても是非チェックし興味を持っていこうと思います。

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